バリ最終日の7日、5時半に目が覚めて、ホテルから続くビーチに日の出を見に降りていく。
ビーチには、何をするでもなく、地元の若者が海を見ていたり、座って話をしていたり。
「こんにちは。なまえは?にほんじん?」
サロン(腰に巻く布)売りだという中年男性が日本語で話しかけてくる。
「わたし、サロンうる。いっかげつ、いちまんごせんえん。きゅうりょう。
あなたは?にほん、きゅうりょう、たかい、そうでしょ?」
お給料も高いけれど、物価も家賃も高いから、と私。
「あなた、けっこんしてる?してない、わたし、あなたすき」
結婚詐欺狙い??
次々やってきては、かたことの日本語で話しかけてくる。
「にほんどこ?まつど?わたしのおじさん、まつど、ばりのりょうり、やっています」
と、20歳ほどの若者。
「松戸ですか」
「はい。ここにある。これ・・・なんていう?」
砂浜に線を2本書く。
「・・・?」
「わかった、『どうろ』。これ、どうろ」
「・・・」
道路の横に丸を書く。
「そして、ここ、おじさん」
すごい地図。
若者は真面目顔なので、「そうですか」と頷く。
スエウェシ島から会社の会議のためにやってきたという中年男性2人組は、
一緒に写真を撮らせてとやってくる。
3台のデジカメを取り出しては交互に並んで写し、ソニーのビデオまで。
危ないことにはならないけれど、女性ひとりだと、とても面倒なことになるビーチでした。