『くれる』

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日本語の勉強に集中できないからと、ガールフレンドとbreak upしてしまったアメリカ在住のWくん。

それはさておき、彼とのやりとりでは、意外なことに気づかされます。

彼が使った『友達が私に本をみせます』という文章を、
「『みせてくれます』の方がより自然よ」と直し、

『くれる』の説明を始めたのですが、これが思ったよりも難しい。

たとえば、「彼は私に花を買った」は事実の説明だけれど、
「彼は私に花を買ってくれた」とすると、嬉しいとか、感謝の気持ちが含まれます、と説明。
いくつか例を並べました。

「なるほど、『くれる』が付くと、enjoyable feelingを表現するんだね」とWくん。
「じゃぁ、こう言える?」に続き、彼が作った一文が。

  わたしはいつかにほんへいきたいくれます。

Hmm...

アルクで『くれる』を引いてみると、たくさんの例文がありますが、

  「ほんとに悪かったよ。許してくれるかい?」
  "I'm so sorry. Will you forgive me?"

  「いつまでも愛してくれる?」「いついつまでも愛するよ」
  "Will you love me forever?" "I will love you forever and ever."

  3月の風と4月のにわか雨は、5月の花々をもたらしてくれる。
  March winds and April showers bring forth May flowers.

『許しますか?』も『許してくれますか?』も、英文は同じ"Will you?"。
概念を理解するのは難しいでしょうね。

そう言うと、

「うん、頻繁に使ってみることにしよう。でもユカが挙げた例でちょっとわかった」
という英文に続き、日本語の一文が。

  あなたはわたしににほんごをおしえてくれますか?

Such a smart guy!

その後に、「これがcorrectじゃなかったらちょっとconfusedだけど(^_^;)」と英文でカッコ書きが。
勘のいい生徒で嬉しいです。