アメリカン・オフィス時代

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今夜は折り紙教室最終回。
写真はカラスの羽をぱたぱたさせて攻撃しあうboysです。

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メラニーが10月末で帰国すると、GCPからアメリカ勢が消えることになる。
なんだかとても、感慨深い。

今では、ネパール人、カナダ人、アメリカ人、私の多国籍チームだけれど、
去年の今頃はアメリカ人3人と私、
かなりのアメリカン・どたばた・オフィスだった。

パーティションの向こうから天ぷらのトレイが差し出される。
「ユカ、食べない?」
カスミの天ぷら盛り合わせの中で、ひとつだけ残っているのは海老の天ぷら。
「ステファン!これが一番おいしいのに!」

おにぎりが好きなステファン。
朝、セブン・イレブンの袋を提げて現れるなり、
「ねぇ、これは何おにぎり?」
「・・・タラコ。赤くて、魚の・・・わかる?」
「なんだよ!あ~もう!」
はずしたらしい。

3人のお気に入りの昼食はラーメンだった。
インスタントのラーメン(カップラーメンではない)をお椀に入れて、
粉末のスープを入れて、
お湯を注いで、
お箸でほぐして、食べる。

「それってお鍋で茹でてから食べるものですけど」
「そう?でもおいしいから大丈夫よ~」

お椀ラーメンにスライスしたトマトとチーズをトッピングするステファン。

食べ終わった3つのお椀とれんげは常にミーティング・テーブルに置きっぱなしなので、
私が洗って片付けることになる。

2年近くもそれを続けて、ある日、いろいろと溜まったものが爆発した私。
「お椀は自分で洗ってもらえますか?」とボスに。
「・・・今日はお昼から休暇とるから、ランチ食べないけど?」
「そうじゃなくて、これから毎日という意味」
「あぁ・・・ O.K.」

もっと早く言えばよかったものを、相手もさぞかし「?」だったことだろう。

その後、お椀洗いがどうなったかと言うと、
昨日使ったままのお椀にふ~っと息を吹きかけて乾燥したゴミを飛ばし、
今日のラーメンとお湯を注ぐボス。

勝手に片付けて、勝手にふてくされていた私だったのです。