Wさんの結婚

Wさんがオフィスに訪ねてきてくれました。
一年振りの再会。

仕事を通じて知り合った方ですが、同じ時期に結婚したこともあって、

「同級生だものね!どうですか、主婦業していますか?」
などと、時折、近況報告のメールをいただいていました。

同じ結婚2年生のWさんと私が違うのは、

Wさんはアメリカ人男性(大学教授)と結婚して、
アメリカに移住したこと、

使い切れないほどの部屋の数の大きな家(プール付き)に、
お手伝いさんが掃除と洗濯に来てくれること、

Wさんは60代半ば(~後半)で、
小柄な身体はエネルギーで満ち溢れていて、
限りなくフットワークが軽いこと。

アメリカで小さな会社をつくったんですけどね、とWさん。

「とにかく部屋が多いものだから、2階の一部屋をオフィスにしたの。

窓の外(庭)は森なんだけど、リスがいたり、この間は鹿の親子がきて、
それはもう、かわいかったですよ!熊も来るわよ」

「熊!?危なくないんですか?」と私。
「全然危なくないわよ。それでね・・・」

話は進み、熊が危なくないわけも聞けなかったけれど、
とてもお元気そう。

「日本が恋しくない?」とネパール人ボス。

少し間を空けて、
「それはないけど、都会が恋しいわね」と東京育ちのWさん。

さて、Wさんとご主人はどんなふうに知り合ったのか、
今まで聞いたことがありませんでした。

「何年前に知り合われたか、伺ってもいいですか?」と私。

「6~7年前ですよ。3年前に結婚しようということになって、
それからビザを取るのに随分時間がかかったの」

「いいことだよ、人生には仲間が必要だからね。
どこで知り合ったの?」とボス。

「飛行機で、たまたま隣の席だったの」とWさん。

60代で、飛行機の隣の席に座ったアメリカ人男性と知り合い、結婚。
そして、移住。

人生の先のことは、誰にもわからないですね。
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(写真はウィーンのホテルの窓から見た景色です。
ウィーンでは、女帝マリア・テレジア時代の宮殿に使われた
マリアテレジア・イエローと呼ばれる黄色の外壁が多く見られました)