Aのつくば最後の朝

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8月8日の朝5時、ボンに発つネパール人同僚Aを見送りました。

スーツケースが3つとバックパックが1つ(それが彼の引越し荷物のすべてでした)を
ネパール人ボスの車に積み込んで、ネパール式に両手を合わせた後、最後のハグ。

「がんばって、in Bonn」と言うと、
「ハイ、ガンバッテ」とA。

留学経験者だったか、誰かの書いた、

「期待を胸に外国の空港に降り立った時に、
『さて、一年後に日本に帰国する時、この空港にはどんな人たちが
見送りに来てくれるのだろうか』と思った」

という文章を、外国人が日本を離れるたびに必ず思い出します。

早朝につくばを去ったAは、ボスの奥さんと私に見送られ、
ボスの車で空港に向かいました。

「自転車ありがとう。Aが日本に帰ってくる時まで彼(自転車)のことは私にまかせてね!」
と言うと、寂しげだった顔をやっとほころばせて。

朝焼けを仰ぎながら、メラニーやぺネロピやステファンを、
つくばを去っていった人たちを思い出していました。