ハッピー・フライデー?

3月のワークショップに招待する外国人参加者の皆さんの旅程が固まってきたので,
金曜日は21時30分になんとか起案書を仕上げて提出しました。全42ページでした。

この起案に,一週間ほどかかって総務の係員から理事長まで,
20個ほどの印が押されて戻ってくるのと平行して,
外国人参加者から航空券の領収書やクレジットカードの明細がfaxで届き始めるはずなのですが,
その領収日やカード決済日の為替レートで金額を換算し直して,書類を差し替えることになります。
アナログですよね・・・。

さて,金曜日は朝から「今日は起案を仕上げて提出してしまおう!」と張り切って出勤しましたが,
こんな時,外国人オフィスはとても大変です,モチベーションを保つのが。

隣の席のカナダ人シェイニーはしきりに話しかけてきます。
「今日フィッシーの水槽の掃除しようよ」
「この植木,鉢分けした方がいいと思うんだけど」

カナダでは国民的に金曜日は勤労意欲皆無だそうなので(シェイニー談)仕方ありません。

ネパール人ボスは5歳の息子ソバンくんを伴って出勤。
ボスの奥様が英語教室で教える日なので,風邪気味のソバンくんは一日私たちのオフィスで過ごすことに。

「ぺらぺらぺら(ネパール語で)」
いつになくぐったりとして具合の悪そうなソバンくん。
「・・・ええと・・・彼なんて?」ボスに聞く私。
「先週ネパールに帰省したでしょ,その時いとこに会ったんだけど,一緒に遊んで楽しかった,って」

あぁ,なるほど。
「そうなの,よかったわね!」

「私が子供の頃,よく母の職場に連れていかれて,母のボスが私をセクレタリーとして扱ってくれたの。
あの頃,それがなにより楽しいことだったな~」
とシェイニー。

想像するだけでも微笑ましい。

メキシコの大学事務局の一角で打ち合わせしていた時のことを思い出しました。
夕方,学校帰りらしき小学生の女の子がやってきて,ひとつずつデスクに寄っては,
事務員たちにハグと頬にキスをしていました。
事務員のひとりのお嬢さんらしいのですが,お母さんのところに辿り着くまでに,
オフィスの全員に挨拶して回るのが習慣のようでした。

さて,今度はシェイニーの親友のカナダ人クリスティーンからメール。

「Happy Friday, Yuka-chan!」
に始まり,週末から休暇でロンドンを旅する予定のクリスティーンは,
「昨日は病院の予約の変更を手伝ってくれてありがとうね!
あぁ,ロンドンに行くのがエキサイティング!」

日本語を話さないクリスティーンの病院の予約は私の担当。

「どういたしまして!いつでもどうぞ!
ロンドンね!うらやましい!楽しんで!!」

慌ただしい合間の返信とは言え,なんという稚拙な英会話。
しかも常にハイテンションなクリちゃんに煽られて,すべてに「!」が付いている。

「!」をつけすぎちゃった,school girlのメールみたい?と一文を添えて送信。
すぐにクリちゃんから返信が。

「いいよ~!金曜日だもん!!!金曜日はなんでもありよ~!!!!!」

どうしても日本人ばかりが追い立てられるように働いている気がしてなりません・・・。