「ベイカリーにサンドイッチ買いに行くけど、何かいる?」
外国人オフィスでは、外出する際には必ずそんなふうに声をかけあっている。
私もみんなにならってそうしていたけれど、これがまた、遠慮なくおつかいを頼まれることになる。
「チキンのサンドイッチとアイスティー買ってきて」(今のボス)
にとどまらず、
「ATMに寄ってお金おろしてきて」(今のボス)
「どこかでダイエットコークとタバコ買ってきて」(前のボス)
さらには、
「うちに寄って娘への贈り物をピックアップして郵便局で発送してきて」(前のボス)
と家の鍵を渡されそうになったり。
「なにかいる?」と声をかけるなら、喜んで引き受ける、
おつかいが嫌なら、儀礼的に声をかけない。
全てに通じる英語圏的ルールという気がします。
快く頼まれたり、面倒なことを頼んだりの、持ちつ持たれつの外国人勢を見ていると、
日本人は遠慮しすぎ、距離を置き過ぎなのだろうな、と思いつつも、
「ちょっとドラッグストアに行ってくるね。・・・何かいる?(ドラッグストア内で売っているもので、ね!)」と私。
「市役所に寄って広報誌もらってきてくれる?」とシェイニー。
「方向が違うの。ごめんね」
まったく方向が違うので、断ったりします。
「そっか・・・。じゃあ午後行くからいいよ。そうだ、ユカも一緒に行こうよ!楽しいよ~!」
結局シェイニーと市役所へドライブ。
シェイニーの友人に頼まれて注文していたはんこを受け取りに、筑波大近くのお店にも寄る。
シェイニーの古いマーチ(マニュアル)は筑波大構内から桜テクノパークを越えて、市役所(桜支所)へ。
「シェイニー、私の何十倍も道に詳しいね」
「クリスティーンと私ね、いつもなるべくここ(消防署わき)を通るの」
「・・・?」
「そこの鉄棒で消防士がケンスイしてるから。かっこいいの!」
アメリカ映画では配管工と消防士がキュートなのはお約束ですが、
日本の消防士さんも注目されているようです。