日本がホームのガールズと

朝一番で、「ユカさん・・・」とルーマニア人L。

決めたの?

「はい、決めた・・・」

はぁー。
ハグして、涙。

お互いの涙を見て、また涙。

とうとうLが日本を離れることになりました。
本当に本当に、寂しくなります。

Lの誕生日、同じくもうすぐ日本を発つロシアの妖精Aと、ドイツ料理レストランへ。

うふふ、とひとり微笑むL。

「どうしたの?何か思い出した?」
「あぁ・・・いろいろな『初めて』をつくばでしたなぁと思い出してた。
初めてクレジットカードを持ったり」とL。

「私は初めて子供を産んだし」とA。

「ふたりとも、今のボーイフレンドや夫とつくばで知り合ったんだよね」と私。
Aは職場で、Lはバーで。

10代の終わりからつくばで暮らしてきたL。
大人の始まりを過ごした街を離れることは、とてもとても、勇気がいるようです。

「向こうに行ってみて、大変だったら帰ってくればいいよ。ここがLのホームなんだから」
そう言うと、
「絶対そうする。本当に、ここが私のホームになりました」
綺麗な日本語で応えるL。

Lへの誕生日プレゼントは当て字(漢字)で作った彼女の名字の印鑑と、
綺麗な柄の印鑑ケースにしました。

「本当に嬉しい!これでやっと、本当に日本人になれた!」

思いやりに溢れ、少しシャイで、とてもかわいらしい人。
出会えて良かった。