東京遠足

1月のある土曜日、Eちゃんに誘ってもらい、
韓国人学生Yさんの東京観光にお付き合いすることに。

朝7時につくば組(YさんとEちゃんとルーマニア人L)と築地で待ち合わせ。
遠足気分です。

築地は威勢良く働く人たちで、活気に溢れていました。
とろウニイクラ丼(1,700円)の朝食の後は、歩いて10分の浜離宮へ。
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日本庭園の向こうにはビル。
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「ビルが邪魔じゃない?」
熱心にカメラを向けるルーマニア人Lに言うと、
「ううん、これが本当に日本っぽい!日本的なものと、高層ビルの組み合わせ」

韓国では元々中国の漢字を使っていたので、韓国語と日本語も、
発音が似ている言葉がたくさんあるのですね。

「『時間』は韓国語でなんて言うの?」と私。
「ジハン」とYさん。
「『期間』は?」
「キガン」
「似てるよねー」
「まったく同じ言葉もあるよ。『無理』は韓国語でもムリ」

韓国語の会話は、イントネーション的に茨城弁にも聞こえてきます。
「○×※●△※、んだっぺよ~?」という感じ(違うかな)。

おやつに甘酒を飲んで、次はYさんの提案で浅草へ。
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浅草寺を見るためではなくて、浅草にお台場行きの船「ヒミコ」の乗り場があるのだとか。
いろいろと東京でやりたいことを調べてあるらしいYさん。

ヒミコは一日の便数が少ないそうなので、ちょうど良い時間に出ていれば良いけれど・・・。

「その時は、ヒミコじゃなくて、他の船に乗ればいいよ。
別にヒミコに乗る必要はないから。どうして彼はヒミコに乗りたい?ヒミコって有名?」

そう言っていたルーマニア人Lですが、船乗り場に着くなり、
「ヒミコに乗りたい理由がわかった!今は、私も、絶対、ヒミコに乗りたい!!!」。

とにかくカッコイイのです。
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銀河鉄道999松本零士がデザインしたそうですね。
宇宙までも旅しそうな形。
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次のヒミコは2時間後の出発とのこと。
時間があるので浅草寺にお参りし、仲見世通りのお店を覗き、
和菓子も大好きなLは、お団子を食べたり、人形焼きを食べたり。
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思いがけず浅草を満喫し、ヒミコでお台場に到着した頃には日が暮れてきていました。
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Lの提案でフジテレビを見学。
「ワンピース」のコーナーの前で記念撮影をする韓国人Yさん。

AKB48のポスターの前では、
「日本ではかわいい女性が人気でしょう?韓国人はセクシーとか綺麗な女性が好き。
少女時代とか」と解説してくれました。

それにしても、フジテレビやその周辺は随分人が少ないような気がします。
「お台場の時代も終わったんでしょうね」とEちゃん。

「それには賛成しません!」とルーマニア人L。
「こんな街は世界中を探してもどこにもない。お台場は終わりません」

さて、ビーナスフォートのフードコートで夕食をとり、

「今日は案内してくれて、ありがとうございました。
飲み物は僕にご馳走させてください」
と礼儀正しいYさんに有難くビールをご馳走になって、
ハングル文字の仕組みについてわかりやすいレクチャーを受け、

外に出ると、お台場の夜景が待っていました。
広がる海にレインボーブリッジとビル群と、東京タワーとスカイツリー
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「ゆかさんは横浜に住んでるんだけど、横浜もシーサイドの街で、
もっと綺麗なんだよ」

韓国人Yさんに説明するEちゃん。
「これより綺麗な景色があるの!?」とYさん。

横浜も賑やかで綺麗ですが、私はお台場の海の向こうに広がる夜景を見ると、
圧倒されるようでもあり、しみじみとした気持ちにもなり。

日本人ってすごいな、とか、
人間ってすごいな、とか。

今日のコースは思いがけず素晴らしい内容だったのではないかしら。
築地で寿司の国・日本のマーケットを楽しみ、
歴史ある日本庭園を散策して、
浅草寺で昔ながらの風情に親しみ、
最後は近未来都市のようなお台場の風景で現代の日本を見て。

Yさんのリクエストで観覧車に乗って、一番高いところに到達した記念に、
Yさんのiphoneで韓国グループKARAの音楽を聴き、
観覧車が地上に戻ると、もう22時。

今日の遠足も終わりです。
駅に向かう道で、

「あの、これからゆりかもめに乗るの?」とYさん。
「そうよ。ゆりかもめで新橋駅に行ってから、JRに乗り換えるの」と答えると、

「うわぁ、すごい・・・。今日は僕がやりたかったことが全部できた。
ホントウニアリガトウゴザイマス」とYさん。

こちらこそ。
Yさんのおかげで、韓国の青年が礼儀正しくて控えめで、とても優しいと知りました。