「若くて明るくて、人気の先生でしょうね」
タイの大学で講師をしているタイ人Aに言うと、
「そうでもない。僕は厳しい先生だから」
と笑顔のA。
厳しいってどんなふうに?
「英語のテキストを使うし」
6年間タイの外で仕事をしてきたAは、タイ語では専門用語がピンとこないのだとか。
「時間にとても厳しいし。他の先生は時間をまったく気にしないんだ。
それに、僕のクラスでは携帯で話すのは禁止。他の先生は気にしないから、僕は珍しいんだよ」
「授業中に携帯で話しても先生は気にしないの?」
驚いて聞き返すと、
「気にしないよ」
とA。
さすがに大らかな国民性ですね。
Aは外国で暮らしてみて、タイの習慣が他と違うことを知ったのだとか。
驚く、と言えば、ルーマニア人学生Lの言葉を思い出しました。
「日本の大学では寝てる人がいて驚いた。ルーマニアでは、居眠りにすごく厳しいの。
勉強しに来るところだから、『寝るなら帰りなさい!』って追い出される」
外国人によく指摘されることですが、日本人は居眠りには寛大ですね。