穴子比べ

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穴子(回転寿司の)が大好物のルーマニア人同僚L。

「『やまと』(研究所の前の回転寿司)の穴子はほんっとうに最高」とL。
「『かねき』のは?」と私。
「『かねき』?行ったことがない。行って穴子の味を比べる必要があります」

早速、EちゃんとEさんを誘って、ランチは「かねき」へ。

「私、なんちゃってガイジンですから」
と言う日米のハーフのEさんは、ブロンドがかった髪のたおやかな才女ですが、
日本育ちなので、日本語ネイティブ、英語は得意ではないとのこと。

「出身どこですか?」とEちゃん。
「板橋です」とハーフのEさん。

「あ、行ったことあります。あそこはいいところ」とルーマニア人L。

「板橋に?どうして行ったの?」と聞くと、
「大使館もあるし、会議でも行った」とL。

「・・・あ、飯田橋じゃない?」
「・・・? そう、イイダバシ」

「Eさんの実家は板橋よ。板橋と飯田橋。同じ?」
「あぁ~、またその問題」と頬を染め、
「同じに聞こえる」とL。

学生の頃、英語のクラスでネイティブの先生が繰り返す
"year"と"ear"の違いがわからず、頭を痛めたことを思い出しました。

「同じに聞こえる」問題は、外国人にとっても同じこと。

たとえば「太田」という名前をローマ字表記にする場合、
"Ota"と"Ohta"のどちらが良いか、カナダ人同僚Sに尋ねたことがあります。

「どっちでもいい!『オタ』も『オオタ』も『オウタ』も『オータ』も、
外国人には全部同じに聞こえるから」とS。

(でも、"oh"という字の並びには慣れないから、英語ネイティブには
"Ohta"より"Ota"の方が自然、とのこと)

「なるほど~。『オタ』も『オオタ』も同じに聞こえるのね?」と私。
「言ってみて」とS。

「オタ、オオタ」
「うん、同じ!」

「同じに聞こえる!日本人は"year"も"ear"も全部『イヤー』と言うから、
あとは聞いた方が判断して!」

と言い切ってしまうのが、国際語としての英語かな、と最近思います。

さて、「かねき」で、「穴子4皿ください!」と元気に注文した私たち。

Lによると、
「おいしかったー。でもやっぱり、『やまと』の穴子がベストです!」
とのことでした。