「A(ネパール人同僚)にチョコどうする?」と私。
「いらないんじゃない?甘いものあまり食べないし」とYさん。
「Aにはあげないとダメだよ!Aは日本に来て初めてのバレンタインなんだから、
日本の文化を知らせないとダメ!もう、みんなダメだ!」とカナダ人S。
3人のディディ(お姉さん)からチョコレートを渡しました。
「アリガトー!」とA。
「どういたしまして!」とYさんと私。
「March 14! Don't forget!」とS。
「March 14だね?」と言いながら早速包みを開くAに、
「Can I have some?」とチョコレートがこの世で一番大好きなSが身を乗り出す。
5つのチョコレートの粒のうち、3つをディディが回収し、
「March 14は忘れて。私たち、more than halfを食べちゃったから」。
さて、Aは日本語クラスのお友達に誘われて、今頃、オールナイトで渋谷で遊んでいるはずです。
気が乗らないというA(東京は通過したことしかない)を、
「経験だから一度は行ってみた方がいいわよ」と送り出しましたが、
「bad girlsにだけは気をつけて。外国人好きなbad girlsが寄ってくるから、
騙されないようにね」
というYさんの忠告に、神妙な面持ちで頷くA。
「でも、外国人のグループなら不良の若者に絡まれることはきっとないわね」と私。
「日本でそんなことあるの?」とA。
「たぶん、時々は。若者が、『金よこせ』って囲んだりとか」
「本当?そんなことが日本であるなんて信じられないよ。ネパールは貧しいから、
子供がお金を欲しがって寄ってくることはよくあるけど」
bad girlsにも貧しい少年たちにも絡まれず、東京体験を楽しんでいますように。