ネパール青年アニルのお父さんはfarmerで、マンゴーの木を200本持っているそうです。
「じゃあ、好きなときにマンゴー食べられるの!?」
風邪のかすれた声で興奮する私。
「いつでも。うちの木だから」と笑うアニル。
ネパールとトロピカル・フルーツは結びつかない気がしましたが、アニルによると
ネパールには3つの地域があって、アニルの実家のあるあたりは平野で気温が高いとか。
「農業を継ごうとは思わなかったの?」と聞くと、「全然」。
都会(カトマンズ)に住みたかったし、勉強して外国で働くチャンスを狙いたかったし、
農業は低収入でみんなやりたがらないんだ、とのこと。
ところで、アニルがつくばに来て驚いたのは、女性が車を運転していること、
そして仕事をしていることだそうですが、そんなネパールでも、
先進的な女性の間で人気の職業があるそうです。
ナース。
看護師の勉強をして、イギリスやアメリカで看護師として高収入を得るのが人気だとか。
「日本の男性にはナースは人気なのよ」
「どうして?」
「gentleとかkindだから、かな、たぶんね」
目を丸くするアニル。
「ネパールでもナースが男性に人気で、ナースと結婚したがる人が多いんだ。
でもgentleだからとかじゃないよ、ナースは高収入だから」
結婚といえば、ネパールではほぼ100パーセント、親同士が結婚を決めると聞いたのを
思い出しました。
「そうだよ」とアニル。
「結婚の前に何回デートするの?」
「地域によるけど、都会なら2,3回かな。田舎なら1回」
会ってみて嫌だったら「ノー」って言ってもいいんでしょう?と聞くと、
「あぁ、うん、いいんだよ」と何度も頷くアニル。
良かった。
「でも会ってみて『ノー』って言ったなんて聞いたことないけどね」
車も乗れるし、仕事もできるし、ノーともイエスとも言えて、日本は良い時代ですね。