鳥獣戯画展

昨日は休暇を取って、母と、「鳥獣戯画 -京都 高山寺の至宝-」を観てきました。

なんでも、平日でも何時間も待つほどの人気なのだとか。

現在は後期の展示ですが、前期も観た母の作戦で、
朝7時前に土浦を出る常磐線に乗って、開門前に東京国立博物館に到着。

したのですが、すでに長い列ができていました。
開門まで待つこと30分。

さらに、建物の前で長い列に並び、
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「あそこに、建物と建物の間にスカイツリーが見えるのよ」
と母に教えられたりしながら、9時半の開館を待つこと1時間弱。

やっと入場し、まずはゆっくりと、高山寺を開山した明恵(みょうえ)ゆかりの展示品を鑑賞し、

いよいよ、メインの鳥獣戯画の巻物(甲巻)を、と思った時には鳥獣戯画を観るための行列は
果てしなく伸びていて、150分待ちとの案内が。

あんなに並んだのは、何年ぶりか・・・。それとも、人生で一番長かったかな。

さて、やっとの思いで辿り着いた鳥獣戯画の巻物ですが、
「立ち止まらずに観てください。前の方と間隔を空けずに進んでください」
と係員に監視されながらの鑑賞。
3分もかからなかったと思います。

それにしても、本当に面白かった。
擬人化されたうさぎやかえる、動物たちの動きや表情がなんともコミカルでいきいきとして、
筆の勢いが感じられて。

建物の外の人工池には、巻物から抜け出てきたかのように、
鼻をつまんで背中から水に飛び込もうとするうさぎや、水浴びをするうさぎや猿たちが。
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こちらもとても楽しい演出でした。
(後ろには入館を待つ人の列が写っています)

前売券が1枚残ってしまったので、どなたかに差し上げたいと母。

チケット売り場の前で重いリュックを降ろしてお財布を出そうとしている2人組の外国人男性に、
「こんにちは。チケットが余分に1枚あるので、良かったら使ってください」
と英語で声をかけると、

「本当に!?」と笑顔の男性たち。

「母からのプレゼントです」と言うと、ふたりそろって母の方を向いて、
「アリガトウゴザイマス!」と日本語で声を揃えて、お辞儀をしてくれました。

長い行列にめげず、日本最古の漫画を楽しんでくれていると良いなぁ。