あの香りの正体が

毎年この時期になると、
「この香りはいったい何だろう?」
と、とても気になっていました。

どんな香りか、というのもうまく説明できないような、
何にも似ていない、独特の香りです。

昨日、職場の構内を一緒に歩いていると、

「この匂い、すごいでしょう?これですよ」

と、ひょいと道端の木の枝を引っ張って見せてくれるTさん(植物学者)。

「わぁ、この匂いです!長年、これが知りたかったんです!!」
と興奮する私。

神棚に供える榊の仲間で「ヒサカキ」というそうで、
3ミリほどでしょうか、小さな白い花を枝という枝にびっしりと咲かせていました。

これがあたり一面にあの独特の香りをさせているのですね。

「こっちが雄木で、こっちが雌木です。
これで見るとそれぞれ雌しべや雄しべが見えるでしょう」

どこからともなく素敵な小さなルーペを取り出して貸してくださって、
覗いてみると、つぶつぶのようなお花はひとつひとつが椿の花のような形をして、とてもかわいらしい。

雄木と、

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雌木です。

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長年の謎が解けて、興奮の春の日でした。