今週末から、ネパールでは大きなお祭りの時期に入るそうです。
「この時期に家族と過ごさないなんて初めてなんだ」と来日4ヶ月目のアニル。
一昨日お父さんから電話があり、アニルの不在をとても寂しがっていたとか。
「きっとすごく寂しいでしょうね。でも弟さんはカトマンズから実家に帰るでしょう?」
アニルの弟は17歳。
実家を離れ、バスで8時間のカトマンズで勉強している。
「帰るけど、弟はまだ若過ぎて、家族が揃う大切さがよくわかっていないから」
長男の顔になるアニル。
少し元気のないアニルも誘って、飲み会に行きました。
「アニルってサムライみたいだね!宮本武蔵みたい!アニルの名前は『ムサシ』ね!」と言われ、
ムサシ、ムサシ、と呼ばれるアニル。
「オーケー。ワタシノナマエハ、ムサシデス」
知っている日本語で繰り返すアニル。
「じゃあ、私にもネパールの名前をつけて」と私。
「オーケー」
一点を見つめて真面目な顔で考えこむ。
「なにか美しくて、素敵なのにしてね」と私。
「オーケー。・・・・・」
再び、しばらく考える。
「ぴったりなのがあった!『カンツィ』だよ」
カンツィ?
イメージしていたのと違うような。
「どういう意味なの?」
「あのね、ユカは姉妹の妹で、家族の中でyoungestでしょう?」
「うん」
「カンツィーは、家族の中で一番若い、っていう意味なんだ」
・・・。
「オーケー。それはtrueね(そのまま、ね)」と私。
「あとね、lovelyとか、darlingっていう意味も含まれるんだ」とアニル。
それなら、素敵。
日本よりももっと、家族が基本で大切な単位なのでしょうね。