いい夫婦の日

ランチからオフィスに戻ると、私のデスクに杏の綺麗なペストリーがひとつ置いてありました。

「わぁ、どなたから?」
と聞くと、

「彼だよ」
と、メキシコ人青年Tさんを指す、アメリカ人青年Mさん。

MさんとTさんとで、お昼休みに近くのパン屋さんに行ってみたので、
Tさんが私にもお土産に買ってくれたのだとか。

なんてラブリーなの。
たぶん、Tさんが想像する以上に、私は嬉しかったな。

さて、今日は「いい夫婦の日」だったのですね。
夕方のNHKのニュースで知りました。

テレビ画面の、サラリーマンがお花屋さんで奥さんへのブーケを選ぶ様子を見て、
遠い目になる私。

いつものように駅前のコンビニで買ったビールを手に帰宅した夫を玄関で出迎えて、

「ビールだけだ~。(知っていたけれど。)
今日は『いい夫婦の日』だから、世の旦那さんたちはお花屋さんでお花を買って帰るんだって。
さっきテレビでやってたよ~」

と少し大げさに言うと、

「そうなの?へぇ~」

と言った後、

「へぇ~って」
と、ちょっと照れて自分で突っ込んで、

「クレープでも買ってくればよかったかなぁ(コンビニで)。
そういうのは朝のニュースでやってほしいよねぇ。
でも少なくとも、TX(つくばエクスプレス)には花束を持ってる人はいなかったよ」

と、いろいろ言う夫。

いいのですよ。

お互いが優しくする日だと、テレビでも言っていましたから。

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スーパーで買ったボジョレーを飲みました。