フランス人学生Aから携帯にメールが(日本語で)。
「天気いいな~。花見したいー。けどバイト↓」
さて、お昼休みが終わり、二の宮の小さな公園でのお花見から職場に戻ると、
玄関でロシア人Gさんに会いました。
「いいお天気ですね」と日本語で私。
「?」という顔のGさん。
このフレーズは知っているはずなので、もう一度、
「I said いいお天気ですね」と私。
「Oh, イイオテンキデスネ」と微笑むGさん。
「お花見、しましたか?」と聞くと、
「はい、まいにち」。
本当に、毎日通りを歩くだけでも、楽しいお花見ですよね。
「ハナノクモ」と天井を見上げるGさん。
今度は私が「?」という顔をすると、
「Cloud of flowers」
「あ・・・芭蕉?」
「はい。ウエノカ、アサクサカ・・・Sound of a bell」
花の雲
鐘は上野か
浅草か
日本的な情緒や言葉の後ろにある空気を外国人が理解するのは
難しいだろうな、などと考えていると、
「夜、研究所の守衛所の横の桜の木を見るとね」と英語で、Gさん。
「本当に花の雲みたいだよ。雲が守衛所の屋根に乗って、
眠っているみたいなんだ」
桜の雲が屋根の上で眠っているなんて、日本的情緒とはまた別な、
ほのぼのとして、メルヘンのような世界ですね。
その様子を俳句に詠んでGさんに送ろうと少し考えてみたものの、
うまくいかず、
代わりに先ほどのフランス人学生のメールが川柳になって、
頭の中をぐるぐるしています。
いい天気
花見したいー
けどバイト↓