今日のフランス料理教室は、
帆立の貝柱ソテーのペルシーヤード・ソース添えと、鱈のグラタンでした。
カスミでは見かけないような立派な生鱈をミキサーにかけ、茹でてつぶしたじゃが芋と和えて、
牛乳とペルシーヤード(パセリとにんにくのみじん切りを合わせたもの)等で味を調えてオーブンへ。
焼き上がる間に、エシャロット、白ワイン、ざく切りのトマト、ペルシーヤードで
貝柱のソテーのソースを作り、貝柱の両面をさっと焼く。
試食タイムはちょうどランチの時間。
貝柱のソテーと鱈のグラタンにシェフが用意してくれたフランスパンという立派なランチ。
そして、「今日の料理に合うのは辛口の白ですが、ワインが飲めない時はこれがぴったりです」
と言って、シェフがそれぞれのグラスにフランスの発砲水Verniereを注いでくれる。
うまくミディアムに焼けた貝柱のソテーはとてもおいしい。
そして鱈のグラタンは・・・
「・・・ぱさぱさしてるね?」
「ぼそぼそして食べづらいかも」
「量が多くてお腹いっぱいになっちゃうね」
牛乳の量を多くするか、鱈やポテトを裏ごしすると、もっと口あたりが良かったのかもしれません。
教室を終えて帰り道、残り物の帆立貝をいただいたのを冷蔵庫に忘れてきたことを思い出して
教室に戻ると、シェフがひとり、道具一式を台車に載せて運び出すところでした。
「なにかお手伝いできることありますか?」
「いえ、大丈夫です、運ぶだけですから」
ひとしきり、出張クラスやケータリングの料金の説明を受ける。
「いつもいい材料を用意していただいて、シェフはボランティアになってしまっていませんか?」
材料にこだわるシェフだけれど、授業料はとても安い。
「いえいえ。まあ奥さんには怒られましたけど・・・。安すぎるって」
皆さんの喜ぶ顔を見るととても嬉しいので、利益はいいんです、とのこと。
なんと良い先生に恵まれたのでしょう。(Kちゃん、誘ってくれてありがとう!)
「でも今日のグラタンは・・・皆さんの反応が・・・皆さんわかりやすいんですよね。すみませんでした」
いいんです、シェフ。牛乳を多めに、再トライします。