12月初めにバリで主催するワークショップの準備で忙しくなってきた。
ひとりで経費の収支を管理しているので(ボスはまったく無関心・・)、時々不安になる。
日本円とUSドルとインドネシア・ルピアでお金が出入りするので、
数字が苦手な私はどこかで何かしてしまいそう。
さて、会場となるホテルとのやりとりでは、先方からのメールの出だしは必ずDear Mr.Yuka。
負けずにYuka, Msと署名して返信し続けるけれど、あちらもMrと送り続けてくる。
「『シェイニー』も絶対男の人の名前に間違われるよ!」とシェイニー。
そもそも、『シェイニー』という名前自体が珍しく、『シェイン』や『シャロン』の
ニックネームと思われるとのこと。
「私の年代では珍しい名前はあまりいないの、だいたいクリスティーンとか、
ジェニーとか、スーザンとか、普通の名前。でも最近は変わった名前をつける親が増えてるよ」
カナダも日本も同じですね。
「子供に名前をつけるとしたら、日本っぽい響きと英語っぽい響きと、両方入れたいの。
それと、RやLとZは絶対入れたくない」とシェイニー。
英語のRと日本語のRは発音がまったく違うから、たとえば『えりこ』と名づけて、
欧米人に『えぅれこ』なんておかしな風に呼ばれたくないの、とのこと。
「日本の女の子の名前で何が一番好き?」とシェイニーに聞かれて即答できなかったけれど、
シェイニーが一番好きなのは、『あずさ』だとか。
たとえば『ナオミ』などは欧米でも女の子の名前として使われるし、違和感がない。
「でも『あずさ』は英語人にとって、まったく有り得ない、想像し得ない音の並びなの!」
アバウトすぎるインドネシア大使館とのやりとりも途中だし、
ワークショップの記者発表をするかしないかも途中だし、
講演者へのreimbursementのことも詰めないと・・・to doリストが頭の中でぐるぐるしているけれど、
厚生年金保険料の返還金にともなって返される所得税のことをインド人に聞かれて
社会保険事務所や税務署に問い合わせたり、
沖縄にダイビングに行きたいオーストリア人のツアー探しを手伝ったり。
外国人のための「すぐやる課」みたい・・・本業が進まず少し焦ってくる。
日本では情報が全て日本語で、自分ひとりでは何もできないから、外国人が日本に住むことは
すごくフラストレーションがたまるんだよね、とシェイニー。
「何かしたくてもいちいち人にお願いしないといけない。頭がいい人たちにとっては頼むことはなおさら辛いはず」とのこと。
手伝えることは気持ちよく手伝おう。
今度はシェイニーの親友クリスティーンから電話。
「ナイフ&フォークだっけ?フォーク&ナイフだっけ?」
シェイニーによると、これは決まり文句のようなもので、
knife and forkという言葉はあるけれど、fork and knifeとは絶対言わないとのこと。
ただ、どちらが正しいかがしょっちゅうわからなくなる、とのこと。
「ナイフ&フォークだよ!」
とクリスティーンとの電話を切った後、
「・・・あれ?フォーク&ナイフだったかな?どっちだったっけ?」とインターネットで調べるシェイニー。
knife and forkで間違いなし。
フォークとスプーンの場合は、fork and spoonとのこと。
面白いなぁと思ったけれど、日本語の『白黒』とか『上下』みたいなものですね。
日本人は「あれ?黒白だっけ?どっちだったっけ?」とは迷わないけれど。
そんなこんなで、おしゃべりの時間も長く、なかなかはかどらないのでした・・・。