ハロウィーンは日本のお盆と同じだよ、とシェイニー。
「ハロウィーンも年に一度、魂が帰ってくるの。
お盆は魂を歓迎するでしょ、私たちは魂が大嫌いだから、おばけの格好して追い払うの」
お盆とまったく逆のような気もするけれど。
針金のハンガーを伸ばすのに苦戦しながら、
「これで『長くつしたのピッピ』にするのから、ユカ、手伝って!」
針金で三つ編みをくるりと上向きに固定、アイシャドーで頬に巨大なそばかすを描いて、
ファンキーなピッピ・シェイニーのできあがり。
昼休みをずらして、途中、"trick or treat"用のチョコレートとキャンディーを仕入れ、
ピッピとインターナショナル・スクールに向かう。
「つくばにはこれだけ外国人がいるのに、インターナショナル・スクールがない」とはよく耳にするけれど、
「おかしいよ、ちゃんとあるのに!」とシェイニー。
全校生徒数15名、先生2名、アパートの2室が教室。
破いたシーツをかぶったり、牛の模様をつけたお父さんの白いシャツを羽織ったり、
思い思いに変装した子供たちが、ハロウィーンにちなんだゲームに興じていた。
ボランティアとしてスクールを手伝っているシェイニー。
「いろんな年齢の子が一緒で、算数とかはどうするの?」
「サイエンスなんかは同じテーマでみんな一緒に勉強するし、
算数とかはそれぞれワークをやって、先生が回って個別にみるよ」
「体育はないの?」
「公園に行く」
屈託がなく人懐こい子供たち、飛び入りで見学する私にも、かわるがわる、
ゲームで勝ち取ったキャンディーを見せにきてくれる。
いじめとか、ないだろうな、と思う。
この楽しい学校生活の後で、日本の中学校に適応するのはきっと難しいだろうな、とも。
15名の生徒の半数は日本人。
毒りんごを手にした6歳ほどのキュートな日本人魔女が"Are you Japanese?"と話しかけてくる。
"Yes, I am."と私。
「それ、本物なの?」と英語で質問。
「そう。毒入りなの。白雪姫の魔女なの」と英語で答える。
日本人の小さな子供たちと英語で話すのは(しかもあちらの方がとても流暢)、
なんだか不思議な感じでした。
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『長くつしたのピッピ』の髪型はこんな感じです↓
http://www.otemba-pippi.net/