シンポジウムの集客

シンポジウム開催が近づいています。
今回のテーマは「低炭素型都市とカーボンマネージメント」。

低炭素型都市の実現は、温室効果ガスの排出量削減の鍵となりますが、
科学と政策の間には壁があります。

そこで、今回のシンポジウムでは科学と政策の間の架け橋となるべく、
研究者、地方自治体、国際機関による3部構成の討論会を行います。

そんな意義深いはずのシンポジウムの準備のすべてを私に託して、
直前に3週間のバケーションに出かけてしまったネパール人ボス・・・。

ひとりでスケジュールを立て、細々と準備を進めてきて、
一番心配だったのは、そして、一番面白いと感じたのは、宣伝と集客でした。

参加を希望する人にはウェブサイトで事前登録をしてもらいましたが、
誰かが登録すると、私にメールで通知される仕組みです。

登録の際に、「どこでこのシンポジウムを知りましたか?」という質問に
答えていただいたので、宣伝と登録が比例することを実感しました。

今回の会場の東京国際フォーラム(ホールD7)のキャパシティは220。

記者発表はシンポジウムの二週間前と決め、シンポジウム一ヵ月前から、
所内のイントラを切りに、国内のいくつかのMLに情報を流し始めましたが、

記者発表をする前に定員になって申込を締め切るわけにはいかないし、
匙加減が難しく心配しました。

それでも、幸運なことに、MLに宣伝を始めてから良いペースで登録数が伸び、
記者発表前の時点で残りの席数は30に。
記者発表の翌営業日の朝7:30には一気に定員になり、無事に申込を締め切りました。

そんな中で、宣伝に登録がまったく比例しなかったのは地方自治体です。

途中、登録者の集計をしてみると、大学・研究機関と企業の方が同数で圧倒的に多く、
参加を期待したい地方自治体の方がほんの数名だけ。

そこで、ポスターとちらしを近隣の都県庁や市町村、そして
13の環境モデル都市のほかに、勝手な独断で、私の好みの(?)
地方自治体にも、一斉にばらまきました。

一度訪ねてみたいH市や、私が生まれ育ったT市にも。

最南の環境モデル都市は宮古島市なのですね。
青い海を思い出しながら、飛んでいきたい気持ちを封筒に込めて。

それにしても、このポスター作成と発送も、CO2排出ですよね・・・。
などという思いもありながら、結局、地方自治体からの参加者数は伸びず、残念でした。

さて、シンポジウムのウェブサイトは多い日で500以上のヒットがあり、
締め切った後にも、なんとか参加させてもらえないかとの問い合わせが続き、
嬉しい限りです。

参加費は無料のシンポジウム。
事前登録をした人のうち、何割が当日予定通り参加してくれるのでしょう。
満員御礼のはずが、空席が目立つようなことにならないことを祈ります。