レセプション会場からいただいたお花。
質素なホテルのお部屋を明るくしてくれました。
さて、外国人参加者の中で学生さんたちに人気だったのが、
パリ在住の都市エコノミスト、イタリア人のF。
モデルのような甘いマスクで、背が高くておしゃれなファッションで、、
とても近寄りがたい雰囲気ですが、
話してみるとこれがまた甘い語り口で、ますますスウィート。
そして、目が合うとウインク。
「アムステルダムの大学で勉強して、ボストンでドクターを取ったんですって。
今はパリで仕事して、イタリア人なのに(偏見!)勉強熱心な人なのね」
プレイボーイみたいに見えるけれど、実際はそうではないのかも?
そう思いながら言うと、
「へぇ~、すごいですねぇ、それじゃ土地土地にいる感じですよね」とAさん。
名古屋最後の夜、
「6時30分にロビーに集まって居酒屋に食事に行くけれど、一緒にどう?」
Fを誘うと、
「もちろんだよ!」
ところが、誘ったことをすっかり忘れ、集合時間に現れなかったFを置いて、
外国人9名と日本人3名を引率して居酒屋さんに向かってしまったのです。
乾杯から一時間もした頃、
「Fはすごい人気だったね」
そう話題になったところで、Fがいないことに気付いた私。
慌ててホテルに電話、Fの部屋につないでもらいました。
「ユカ?ロビーに行ったんだよ。僕が降りて行った時にはみんなが出てしまったあとだったんだ」とF。
「もう少し待つべきだったわね。もし今から来られるなら、ホテルまで迎えに行くけれど」と私。
前日の夜に誰かが電話してレセプション後の一杯に誘うと、
「もうベッドの中なんだ」と断って、「8時半なのに?」と女性陣をがっかりさせたFですが、
「It would be great!」と即答が。
うわ、本当に?
コートを着込んでホテルに戻る私。
「迎えに来てくれて本当にありがとう。
ロビーに行ったら誰もいなくて、パリのガールフレンドにメールしたんだ。
日本では、6時30分を5分も過ぎたら誰もいないんだよ、って」
甘い声で笑うF。
ガールフレンドがいたのね!みんながっかりするわ。
「ガールフレンドはフランス人?」
「うん、南フランスの出身だよ」
「写真持ってる?」
「持ってないんだ。そのことを彼女がいつも怒るんだよ。
彼女はコンピュータに僕の写真があって、携帯にも入れてるのに、って。
ボーイフレンドの写真を携帯に持ってる?」
「持ってないわ、ボーイフレンドも持ってないから」と私。
「本当に?どうして?信じられないよ、そんなにprettyなのに。
うわぁ、どうしたらボーイフレンドいないままいられるの?選び過ぎてるの?」
もう、どうしたらそんなにスウィートなの?
翌日は一人で東京に日帰り観光をするというF。
「日本が大好きなんだ。食べ物も凝っていておいしくて、素晴らしい。
フランス料理よりも好きだよ。日本の人も好き。
それに、東京の建物にすごく興味があるから、見ておきたいんだ。
でもまずは、姪がハローキティが大好きだから、キティランドでお土産を買わないとね」
案内訳は辞退しましたが、
「でも朝食は食べるでしょう?明日の朝、一緒に食べよう、ね?」とF。
「これ大好きなんだ」
そう言って明太子をパンに塗るFと、短い時間の朝食デートでした。