Aと最後のランチ

イメージ 1

「日本で最後のランチはどこで食べたい?」

明日日本を発つネパール人(元)同僚Aに聞くと、
「パスパスは?」。

一度行ったパスパスがとても気に入っていたA。
青々と広がる田んぼと遠くに筑波山を眺めながら、日本での最後のランチはフレンチでした。

「いただきます」
両手を合わせて頭を下げるA。

「『いただきます』を言うのもこれが最後ね」
「うん。全部が恋しくなると思う」

できることならずっと日本にいたかったそうです。

「必ず戻ってきたいんだ。そのためにPhDを取って、日本で就職してずっと日本に住みたい」

日本では、みんながとてもniceだった、としみじみと繰り返すA。

「ボンに行ったらボンのniceな人たちに会えるわよ」
「どうかな。ここみたいにniceな人たちはいないよ」
「Aもとてもniceだった。一緒に働けてラッキーだった。寂しくなるわ」
「僕もだよ。でもGCPにはまた次のniceな人がくるよ。nicerな人が。僕はすぐ忘れられちゃうだろううね」

夜、荷物の整理を手伝った後の別れ際、いつも元気いっぱいのEちゃんは、
「さようならは言わないから!また会えるから、いつもみたいに『see you!』って言う!」。

そう言って笑顔でハグした後、Eちゃんの目にはいっぱいの涙が。