ネパール母音のなぞ

イメージ 1

「日本語クラスの友達とtaisoに行くけど、一緒に行かない?」
taisoはたぶん、居酒屋「大将」のこと。

ネパール人同僚Aからのメールに、またあの疑問が浮上しました。

ネパール語には数十という母音があるそうです。
「と、と、と、と、と、と、と、と、と・・・。わかる?全部違うでしょ?」
とネパール人。

全部『と』と聞こえるけれど。

「東京って言ってみて」

私たちに、
「東京」
「東京」
と言わせては、

「ほらね、ユカの『と』とSの『と』は違うよ」

とネパール人同僚たち。
何度も繰り返された(私たちにとっては)意味不明な、この会話。

豊富なサウンドを誇るネパール人たちですが、私たち(ネパール人以外)の間で、
ずっと疑問なことがあります。

ネパール語には、"s"と"sh"の区別がないのか?、ということ。

「(ボスの名前の)本当の発音は、ソ○○○なの?ショ○○○なの?」
とカナダ人Sに尋ねるYさん。

「どっちでもいいんだと思う。ネパール人には『ソ』と『ショ』の違いはないみたい」
とカナダ人S。

「違いはあるんじゃない?だって、彼の名前はshで始まるけれど、彼の子供はsで始まるし、
下の子はshで始まるし」と私が言うと、

「前に彼に聞いたの、『あなたの名前はソ○○○?それとも、ショ○○○?』って」とS。

「なんて言ってた?」

「そしたら彼はきっぱり、ひとこと、『イエス』って。同じに聞こえてるんだと思う」とS。

さて、「大将」のメールの返信に、
「日本人がローマ字で書くとしたら、"taiso"ではなく、"taisho"よ」
と添えると、

「そうなんだ。日本語では"so"はないの?日本語には"s"と"sh"の違いはないの?」

・・・?!?
ますますなぞが深まりました。


~~~~~
写真は今年就職した従妹から母に届いたカーネーションのお茶とポット。
とても甘い香り。素敵な母の日の贈り物でした。