「地震で起きた？」
「ううん。あ、地震だー、と思って、また寝た」
4ヵ月前に来日した直後、初めての地震に椅子からぴょんと立ち上がり、
「わぁ！これが地震なの！？」と驚いたアニルの顔を思い出しました。
「地震が来たらどうしたらいいの？」
来日直後の外国人には、必ず真剣な表情で聞かれます。
落ちてくるものから頭を守って、火を消して、出口を確保して、という私の説明が頼りなかったのか、
メラニーからは、「ユカも見た方がいいわよ」と私の分までダウンロードしてくれた
『災害時マニュアル』を手渡されたことも。
「最初に住んでたアパートは交通量の多い通りに面しててね」とシェイニー。
地震がどんなものか知らなかったから、トラックの震動でアパートが揺れるたびに、
それが地震だと思っていたとか。
ある日、「昨日地震に気づいた？」と日本人の同僚に聞かれ、
「もちろん！毎日気づいてるよ！」と答えたというシェイニー。
「地震も経験がなかったし、アパートが車の往来で揺れるなんて、カナダでは聞いたことなかった！」
来日して10年の今では、
「昨日のは震度3だったね。震源地が近かったよね」とすっかり日本人のようですが、
「いつも『おお～！すごい大きい！これは震度10だ！！！』と思うと震度2とか3なんだよね」。
シェイニーによるとカナダ人は「大げさ」だそうですが、地震に詳しくなった今でも、
そこは変わらないようです。
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写真は筑波ハムのワンプレート・ランチ（確か1,500円ほど）です。
