invoiceとreceipt

ワークショップに招待する外国人から航空券の領収書を集めるのに悪戦苦闘しています。

「14日までにFAXが届かない場合には支払いできません」
Boldの赤文字メールで最後通牒をすると、
これまで音沙汰のなかった3人のオーストリア人から次々に返信が。

「領収書送ってあるでしょう?わからないんだけど、他に何か必要?」

invoiceはいただいていますが、receiptを送ってください、
receiptが取り寄せられない場合は代わりにクレジット・カードの明細を送ってください、
とすっかり言い慣れたフレーズでそれぞれに返信したところで、
Ccを受け取っていたオーストリア人フローリアンがオフィスにやってくる。

「ダグマは領収書送ってきてたでしょ?」
「invoiceはきてるけど、receiptが必要なの」
「・・・?invoiceとreceiptは同じだよ?」
「ううん、実際にいつ支払ったかということが確認できるreceiptがほしいの」

「・・・invoiceとreceiptが違うってほんとなの?」と隣のシェイニーに確認するフローリアン。

シェイニーも説明を手伝ってくれるけれど、フローリアンは終始「?」顔。
フローリアンによると、オーストリア人は請求がきて支払ったら終わり、領収書の概念がないとのこと。

それぞれから送られてきているinvoiceの"Invoice"の文字を二重線で消して、
その上に"Receipt"と書き、スキャンしてメールに添付、
「こんな感じのものを代理店に作ってもらっていただけますか?」とオーストリア勢に説明。

こういう文化の違いを事実を会計課に知ってほしいな。

ニューヨーク在住のアメリカ人からは、額面が$10583.3という領収書が送られてきた。
100万円のエコノミーチケットは高すぎる。

$1058.33の間違いですよね、とメールを書きかけて、Fさんを思い出した。

Fさんがメイン州に暮らしていた時のこと、保険の契約をして、証書が届いた。
内容を確認すると、奥様の生年月日が「1872年○月×日」。

「間違ってるって言おうかと思ったけど、向こうではこんな明らかな間違いをわざわざ指摘すると、
こっちが変なやつだと思われるから」
そのままにしておいたとか。

そんな理由では会計課は納得してくれないでしょうから、
金額を間違えているようなので正しいものを送りなおしてください、と
神経質で風変わりな日本人をまっとうしてメールを送る。

さて、ペーパーワークの締め切りは明日だけれど、なにはともあれ領収書も揃ってきたし、先が見えてきた。
ほっとしかけたところにブラジル出張中のソバカルからメール。
「もうひとりオランダからの招待者を増やしたいから彼にコンタクトして。ペーパーワーク間に合う?」

「年度末のため、会計課のスケジュールがタイトで、明日がペーパーワークの締め切りです。
オランダ時間の明日午前2時までに、以下の情報と旅行代理店発行の旅程表・領収書を送ってください」
新たな招待客にメールを送信。

24時間以内に支払いをして領収書を送れ?無理でしょう?

どうなることでしょうか・・・。
明日に続きます。