日本のwaste of time

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省に提出する来年度予算の積算書類作りに関連して、
関係者の間で毎日何千もの(カナダ人的おおげさ表現)連絡メールが飛び交っています。

省が指定する気が狂うほど融通がきかず面倒な作業に、毎年この時期、関係者は翻弄されるけれど、
こんな形だけの書類作りに優秀な研究者やスタッフや、おそらく関係省庁の職員も、
何日もかかりきりになるなんて、waste of timeという気がして仕方ありません・・・。

さて、広島で膝の手術を受けたポールがつくばに戻り、報告のメールが送られてきました。

A4にしたら2ページほど、びっしり書かれた長いメールだったけれど、読み始めるとinteresting。

なにせ入院中に、
「ここのドクターはみんなとても親切だよ。
メールのチェックのためにスタッフの部屋を使わせてくれてるんだ」
とメールしてきたポール。

「それはガイジン特権ね!」と返信したけれど、優遇されるには理由があったみたい。

広島の病院に辿り着く前、東京とつくばの外科医をたらい回しにされ、理不尽な思いも多くしたポール。
外国人の少ない地方の病院で、また嫌な思いをするのでは、という私の心配をよそに、

「実際、入院生活はpretty enjoyableでrelaxingだったよ。
話し相手もいたし、読む本もあったし、しまいにはドクターに頼まれて、論文の英語のチェックをしたりして」

入院患者に英文校閲を頼むとは、それはメールのチェックくらいさせてくれますよね。

英文校閲は大変なので好きではないというポールだけれど、
「でも病院のスタッフ全員がbending over backwards to speak Englishだったので引き受けた」
とのこと。

「病院自体もvery niceで今まで見てきた日本のdingyでcrowdedな病院とはかけ離れている」
という広島大学病院をまるでバケーションが終わるような気持ちで後にして、
松葉杖で駅に向かう道中も、駅の構内でも、「広島の人はvery patientでthoughtfulだった」。

東京に着くと人はポールを押しのけて前へ行こうとするし、松葉杖を叩く人までいたとか。
広島は住みやすそうだよ、とポール。
不愉快な思いをすることがなくて本当に良かった。

ところで、視点の鋭いイギリス人ポールによると、
「病院で一番のodd thingは水曜日の朝にやってきた」。

「僕の日本語が間違えてなければ、確かそれは"kaishin"と呼ばれて、
importantドクターが他のドクターを引き連れてやってくるんだ。
poor ナースがすべての患者の記録と写真をかき集め、spent ages preparing for it」

僕が何を言いたいか想像できると思うけど、と続く。
「What a waste of everyone's time!」