「日本に来たら、緑があってびっくりした。日本は端から端まで全部がトーキョーかと思ってたの」
そう言った外国人がいたけれど、シェイニーによると、
「外国人は、日本はものすごい近未来的ハイテクな国だと思って来るの。でも違うからびっくりする」
なにより驚いたのは"stupid bank system"だとか。
メラニーもアメリカに帰ると、日本の銀行がいかに時代遅れかを宣伝していた。
ATMは24時間使えないし、インターネットで自分の口座の状況を見られないし、
外国送金するだけのために何時間も銀行で費やさなくてはならないし、と。
（これはすべて、つくばにおいて私たちが選択肢なく利用させられる常陽銀行の話だけれど）
さて、今日はキャンベラオフィスに外国送金する件があって、
もしかして近くの関東つくば銀行二の宮支店からでも送金できるかも？と思い、
問い合わせてみると、扱っているとのこと。
良かった、常陽銀行よりも近くで済んで！
米ドル立てでオーストラリアの銀行に送れるか確認したところ、可能とのこと、手続きを済ませた。
あまり感じの良い対応ではなかったけれど、忙しいこの時期、近くて空いているのが何より。
オフィスに戻って送金した旨の連絡をキャンベラに済ませた頃、関東つくば銀行から電話。
「米ドル立てではできないってことなんですけど」
「・・・？」
「うちはみずほコーポレーションに出すんですけど、米ドル立てでは送金できないってことなんですよ」
「・・・」
「・・・」
「・・・どうしたらいいんですか？」
「豪ドルで送るしかないんですけど」
「・・・わかりました。豪ドルに換算して送ってください」
「さっきの書類を書き直してもらわないといけないんですけど」
ですけど、ばかりで、すみません、でもないけれど、文句を言っても結局はもう一度行くしかないみたい。
あとで行きます、と平坦に言うと、
「あ、じゃあ、いいんですか」
「・・・他に方法があるんですか？」
「いえ、ないんですけど」
電話のやりとりを聞いて察したシェイニー、「stupid 日本の銀行！！」
本当に。
