ボスのおすすめ、エンビケ

「エンビケに行くといいよ。ホテルから歩いて行けるし、
安くてタイっぽいものがいろいろ売ってるよ」
とネパール人ボス。

「エンビケね、エンビケ、エンビケ…」
名前を覚えようと繰り返す私。
面白い響きだけれど、覚えづらい。

「あ、ほら、ユカ、あれがエンビケだよ、見える?」
初日の夜、レセプションに向かうタクシーの中からボスが指さす先には、

ショッピングモールの建物に、「MBK」の文字が。
エムビーケーだったのね!

バンコク最後の夜、
ホテルの窓の外の暮れていく景色に、MBKのサインを見つけました。

なるほど、あそこが「エンビケ」なのね、
結局体調が悪いまま、一歩も外に出られなかったな。

お土産もまったく見られなかったし、
自分用にタイシルクのクッションカバーも欲しかったのに。

楽しいことを逃した気分になってしょんぼりしていると、
なんと、突然、窓の外に花火が。
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最後の夜に、タイの神様からの贈り物でした。