中国のひとりっ子

帰省から戻った中国人Jちゃんが、お土産のクッキーを届けてくれました。

「いとこに二人目の赤ちゃんが生まれて、大騒ぎで大変だった!」とJちゃん。

ひとりっ子で生きていくつもりが(?)突然お兄ちゃんになってしまった上の子(5歳)は、
周りの大人にひどく甘えたり、部屋にこもってテレビを見るばかりで、
赤ちゃんにまったく近寄らないのだとか。

ひとりっ子政策が終わったばかりの中国では、親世代は全員がひとりっ子。
「だから、兄弟の関係がどんなものなのか、誰もわからないし、
どうしたらいいのかわからないの」

なるほどなぁと思いながら、
「日本だったら、『あなたの妹よ。かわいいねぇ』って言ってきかせて、
上の子を巻き込んでいくんじゃないかな」
と言うと、

「あ、それは絶対中国では有り得ない」
とJちゃん。

「まず、中国では『かわいい』という言葉は言わないの。

それと、日本は集団の意識があるでしょ?

中国では個人主義だから、たとえ5歳の子供でも、本人が自分の意思で
赤ちゃんに近づかない限り、大人が『こっちにおいで』とは言わない」

国民が政府の政策に翻弄されるようにみえる中国での、個人主義
興味深い話でした。