ネパール式送別会

イメージ 1

国連(ボン)に就職が決まって、一週間後に日本を去るネパール人同僚Aですが、
できることならずっと日本で暮らしたいそうです。

日本を離れる寂しさに、日増しに元気をなくすAを励まそうと、
彼の好きな鳥吉に集まった時のこと。

すぐに日本語の勉強を投げ出してしまったので、ほとんど上達しなかったAですが、
居酒屋会話はずいぶん流暢な様子。

ビールが運ばれてくると、
「あざーす」(と私には聞こえる)。

同席していたドイツ人青年Oによると、ドイツではたばこ1箱が700円程度だとか。

「Aはドイツに行ってもタバコやめないの?」
スモーカーのAに早口の日本語で話しかけるMちゃん。

「わぁんない(日本語が)」とA。

「どうするの?ドイツではたばこ高いじゃない」と日本語で続けるMちゃん。
「???・・・ダイジョブ」とわからないままに答えるA。

会話が成り立っていて笑ってしまいましたが、本当に、たばこが700円だってダイジョブかも。

国連に移ると、Aの年俸は現在の倍以上に跳ね上がり、
ドイツに赴任するための航空券はビジネスクラス
その上に、引っ越し代として100万円が支給されるのだとか。

(国連の規定で、6時間以上のフライトはビジネスクラスなのだそうです)

「日本に戻ってきて日本で暮らしたいんだ。そのためにもドイツでPh.D.を取るつもり」とA。
「ドイツは大学が無料だものね」と私。

「そう!」
「でもその分、税金が高いのかもね?」と言うと、なんと国連の職員は税金が免除されるそうですね。

バブリーなAは、
「今夜はネパール式のパーティーにさせてほしいんだ。
ネパールでは、良い職をゲットした人が、同僚にご馳走するのが送別会なんだよ」、

そう言うと、遠慮する私たちを「オネガイシマス」と日本語と制して、
すべてひとりで支払ってくれました。

だいぶ酔っていたようで、次の日、お財布を覗いて少しびっくりしたそうですが・・・。