英語が苦手なフランス人?

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「バリビク ィスト デ ありがとう」

最近、日本語を入力するためのソフトをインストールしたネパール人同僚Aから、
カタカナで謎のメールが。

「意味がわからなかった。なんて言おうとしたの?」と聞くと、
「え、どうして?バーベキューのリストをありがとう、だけど」と英語でA。

彼が耳だけをたよりにカタカナに直すと、

"barbecue"は『バリビク』、
"list"は『ィスト』、

となるようです。

さて、土曜日のバーベキューで知り合ったフランス人青年シルバンとルイキは、
まるで映画から抜け出したような美しさでした。

「どうぞ」
何を差し出した時だったか、日本語で言うと、

「ぺらぺらぺら(フランス語)」
隣のシルバンに話しかける、芸術家風情のシャイなルイキ。

「ぺらぺらぺら(フランス語)」
クラスの人気者のような、さわやか好青年のシルバン。

次に私に向き直り、微笑んで、「ありがとう」とルイキ。

「どうしたしまして。何を相談してたの?」
英語で聞くと、
「彼が、あなたがなんて言ったのか、って」
日本語が少しわかるシルバンが、『どうぞ』の意味を説明したらしい。

『くそったれ、美しきパリの12か月』(スティーブン・クラーク)を読んだあとなので、
フランス人に親しみを感じています。

主人公のイギリス人青年がヘッドハンティングされ、
フランスの会社で働き始めるストーリーですが、チームのフランス人たちは英語が苦手。

ビジネスのミーティングのはずが、フランス人たちが一生懸命話す拙い英語に、
イギリス人主人公が「英語教室かよ」と心の中で悪態をつくくだりがあります。

アメリカ人同僚たちがいた頃の、週一回のスタッフ・ミーティング(兼 私の英語教室?)を
思い出して、胸が痛む私。

主人公を取り巻くフランス人の女の子たちも、面倒で英語を話したがらなかったり、
逆に、英語を覚えたくて話しかけてきたりと、フランスも日本と同じなんだなぁと思ったり。

さて、私たちが計画したバーベキューには、たくさんの外国人が集まりました。

私が会話をしただけでも、

フランス人、
スイス人、
イタリア人、
セルビア人、
ロシア人、
アメリカ人、
カナダ人、
オーストラリア人、
中国人、
韓国人、
ネパール人。

英語が母国語ではない人との英語での会話では特に、「英語は道具」と感じます。

とても楽しい夜でした。