ビーチの体育会系、ダンダン

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滞在3日目の朝、ホテルの中庭を横切ろうとすると、
「ユカ~!!」
大きな声に呼び止められる。

そんなに親しげに声をかけてくれる人がここにいるとも思えないけれど・・・?

昨日手の平に熱烈歓迎のキスをしてくれた人(まったく名前が覚えられない)が、
水着一枚で、満面の笑みで走り寄ってくる。

「日本人の顔はみんな同じに見える」
ネパール人ボスのソバカルは来日当初、顔を見分けられずに困ったと言っていたけれど、
昨日は髪をおろしてお化粧もして、今日はポニーテイルにノーメイクの私、
それでもバリの人たちにはしっかり日本女性の見分けがつくみたい。

「ラストナイト、アイリメンバーユー、オォ、ユカ~、ユカ~」
「・・・。名前覚えてくれたのね。びっくりした」
「僕の名前覚えた?」
「ええと・・・」

毎朝仕事の前にビーチで一泳ぎするとか。

バリで驚いたことのひとつはスクーターの群れ、そして、すぐに名前を覚えてしまうこと。
ネパールの『ソバカル』であろうが、日本の『ユカ』であろうが。

「あの・・・Inna Putri Baliに泊まってますか?」
レセプションで、ワークショップ参加者の日本人Mさんに声をかけられた。

「はい」
「私も同じホテルなんですけど、『ユカを知ってるか?』ってお掃除の人に聞かれたんです」

前日、廊下を掃除している人に「ハロー。名前は?」と聞かれたっけ。
その後、私を見かけるたびに「ユカ、元気?」と声をかけてくる。

一度会ったらみんな友達。
人懐こくて南国の陽気なノリの男性陣のこと、女性客みんなにそうしているだろうから、
聞き慣れない名前を覚えるのが苦手な私は驚くばかり。

さて、写真はヌサ・ドゥア・ビーチでスキューバの勧誘をしていたダンダン(か、ドンドンか、バンバンか・・・
確かそんなようなお名前)。

「旦那さんと来てるの?」
「同僚と。旦那さんはいないし」

ハンサムな体育会系といった風情の彼も独身とのこと。
せっかくなので、バリの結婚事情をリサーチ。

「どうして結婚しないの?」
「彼女がいないし。出会いもないし」
出会いがない?南の島でも?

「昼間は海の仕事があるし、夜はワークアウトして、家に帰ったら・・・」
「食べて寝るだけ?」
「そう。疲れて寝るだけ」笑顔に真っ白な歯。

バリでもどこでも、なんだか同じですね。