ヒンズー教の島

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6日の空き時間にソバカルとふたり、タクシー運転手兼ガイドのフトゥールさんに
タマン・アユン寺院とタナ・ロット寺院を案内してもらった。

インドネシアではほとんどがイスラム教徒だけれど、
バリ島だけは、90%がヒンズー教徒、インドネシアの中でも独特の州とのこと。

タマン・アユンでは、儀式の準備中。

まるでそこがひとつの村のように、たくさんの人が集まって、
飾りを作ったり、やぐらのようなものを組み立てたり、
男性陣のために女性たちがかまどを使って食事の用意をしたり。

「黄色がたくさん使われてるけど、黄色は何を意味するの?」
「ユカ(必ず腰や背中に手を添える)、黄色は聖なる色なんだよ」とフトゥールさん。
「あの白と黒のチェックも意味があるの?」
「そう。白は昼、黒は夜、それにグレーも見えるでしょ?グレーは日の入りを表してるんだ」

きらびやかさはなく、静かでとても心が落ち着くお寺の風景。
お寺の中に神の像はなく、空とのこと。
「でもそこにいくと、神を感じることができるんだ。何もなくても、手を伸ばしたら神に触れられるんだよ」

30代前半とおぼしき元気の良いフトゥールさん。
1歳と5歳の「ビューーーティフルな」女の子のパパでもあるとのこと。

「お寺のこと、そんなにどうやって勉強するの?」
「学校でもヒンズーの時間があって勉強するし、本も読むし・・・バリではヒンズーは生活の一部なんだよ」

フトゥールさんが甥から借りたというダイハツの新しいワゴンで、民家の並ぶ細い通りを走る。
各家の前にはお寺と同じく、飾りつけされた竹が備えられている。
これも儀式のためのものだとか。

「ユカ、どうして竹を使うかわかる?」とフトゥールさん。
「竹は高く伸びるけれど、しなるでしょ?大きくなるほど、人も頭を低くしなくてはいけない。
それを表せるのは竹だけなんだよ」
日本にも同じ考え方がある。
「ネパールでも同じように言うよ」とソバカル。

断崖に建つタナ・ロットでは、僧侶に聖なる水を振りかけてもらい、
お米の粒をおでこに、耳に花を差してもらって、
バリの人たちの信仰心の厚さに少し触れ、厳かな気持ちで帰路につきました。