素敵な演出

披露宴は、LとNさんの気持ちのこもった演出がたくさんありました。

「オーストラリアとルーマニアと日本が感じられるようにしたかったの」
と、日本に思い入れの深いL。

日本から箱買いで取り寄せたというおみくじを引くコーナーがあったり、
用意されたアンティークの絵葉書きに新郎新婦へのメッセージを書いて、
(おもちゃの)日本の赤いポストに入れるようになっていたり。

Lのスピーチは、
「昔々、はるか遠い国、ルーマニアに、世界と出会うことを夢見る少女がいました」
と始まって、

その少女が海を渡って日本の大学に入り、つくばでNさんと出会って、
博士課程のためにオーストラリアに渡った経緯を語っていました。

会場の入口に、アンティークのスーツケースをたくさん重ねて飾ってあったのですが、
世界を旅する二人の人生をを表したのですね。

スピーチの最後に、
「特に両親と、はるばる日本から来てくれたゆかに、感謝を伝えたい」
と言ってくれました。

「あなたが日本から来たゆかだね」
と何人かに話しかけてもらって、和装だったら、華を添えられたかもしれないなぁ。
それも考えたのですが、ブリスベンで着付けをしてくれる人が見つけられなかったので、諦めました。

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長いテーブルに敷かれた素敵なテーブルセンターは、ルーマニアのお母さんのお手製。

双子の姉妹のように仲の良い親子なので、

「ひとり娘のLが遠い国に住んでいて、寂しくないですか?」
と聞くと、

「いいえ、全然。ルーマニアは経済が良くないから、オーストラリアで仕事に就けて本当に良かった。
それに、素敵な家族を持てて、本当にうれしい。Nはとても素敵な人だから」
とお母さん。

新郎Nさんが司会をして、友人のプロのフォークシンガーの歌もあり、ダンスもあり、
賑やかで、明るく楽しい披露宴でした。

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ところで、私の隣の席のファンキーなファッションの女性は、新郎のいとこの奥様とのことでしたが
(赤く染めた髪を刈り上げて、10個ほどもピアスを付けて、腕には大胆なタトゥー、というか、もはや刺青)、
席におかれた私の名前のプレートを見て、

「なんて読むの?」。

「ゆかこ」
「え?」
「ゆかこ」
「・・・ゆうわくお?」

「そうです(だいたいは)。
YとUで『ゆ』、KとAで『か』、KとOで『こ』、日本語で書くと、3つの文字なんです」

と説明しても、意味がわからないわ、という表情。

さらには、夫の名前を見て(夫は欠席でしたが、名前のプレートを作ってくれてありました。
(夫の名前は「よ」で始まり4文字です)、

「それはなんて読むの?え?え!?」(衝撃を受けたような表情!)

私たちの会話を聞いていた女性が、
「英語では、YOで始まる言葉はないからね」と。

こんなに名前を珍しがられたのは初めて。

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ウエディングケーキは二人が大好きなケーキ屋さんに作ってもらったそうで、
L曰く「オーストラリアっぽっくなく、フランス風」で、とても美味しいものでした。