西山の噴火跡を散策

さて、お天気が悪い中でしたが、洞爺湖周辺で見たかったものは見て、
今夜の宿の登別温泉に戻る前に、もう少し時間がありそう。

何をしよう?

「さっきのご夫婦は無事に西山に辿り着けたかなぁ」
「ね。…西山ってなにか面白いのかな?」

せっかくだから、西山に行ってみよう。

西山に到着すると、人影もなく寂しい雰囲気ですが、
2000年の有珠山噴火の時に噴火した山だそうで、1.6kmの散策路が整備されていました。

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散策路の右側は、元々は下り坂の道路だったところで、
噴火による地盤の隆起で、アスファルトが波打って壊れ、しかも上り坂になったのだとか。

取り残された重機(噴火の時、水道菅の修理中だったそうです)や製菓工場や、

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ところどころに上がる水蒸気や、

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火口跡を見ながら歩きました。

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この2000年の有珠山噴火では、噴火が始まる3日前から1万6千人ほどの住民が避難して、
民家が密集したところで起きた、50もの噴火口ができるほどの大噴火にもかかわらず、
ひとりの死者も出さなかったそうです。

予知と防災の成果。
まさに、自然との共生ですね。

洞爺湖温泉も、熱泥流で半分以上が埋もれ、その後復興を果たしたそうですが、
知らずに温泉に浸かってきました。

「土地の歴史を感じられたし、西山が見られたのが一番良かったなぁ」
と、夫。
あのご夫婦のおかげです。