友人が脚本翻訳をした舞台を観に、新国立劇場に行きました。
「星ノ数ホド」という鈴木杏と浦井健治の二人芝居で、
イギリスでヒットした舞台を、友人の翻訳でリメイクしたものです。
その時に選ぶ言動によって、
その後の未来は幾通りにも変わっていく、というテーマのお話。
に私には見えたけれど、
ヒロインは物理学者という設定で、
量子力学の考え方が元になっているそうなので、
いくつかのことは宇宙のどこかで平行して起きている、という物語かもしれませんが、
そのあたりは夫に解説してもらってもあまり理解ができないまま…
それはともかく、余命が限られたヒロインが、悲しみに暮れる恋人に、
矢印は一方向に向かっていて、
死んでしまったら思い出は増えないけれど、でも、減ることもないのよ、
というようなことを言うシーンがありました。
「あのセリフが印象的だったよね」
と言うと、
「うまくまとめてたよね。
本当は量子力学的に言えば、過去も増えなくちゃいけないから、
思い出も増えるんだけどね」
と夫。
う~ん、難しい。
でも、楽しめました。
今ここにこうしているのは、必然だと言う人もいますが、
必然ではなく偶然が重なった結果のような気がしてきます。
オペラシティのツリーです。