一番好きだった場所、円通院

瑞巌寺の隣の円通院。
伊達正宗の菩提寺です。
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素晴らしい庭園で、もみじの木がそれはたくさん植えられています。
11月には見事な紅葉が見られ、ライトアップもされるそうで、素晴らしいでしょうね。
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「きみまろ」のような楽しい語り口の案内人の方が、敷地内を説明してくださいました。

伊達家が幕府に重要視されていたことは、家紋の種類の多さからもわかるとのこと。
天皇源頼朝から下賜された家紋もあるそうで、

「では、次はその家紋を見に行きましょう。カモ~ン!」
と、きみまろさん。

正宗の孫の光宗と、殉死した7人の家臣が祀られる霊屋「三慧殿」は、
きみまろさんの解説がなかったら、こんなに心に残りませんでした。

光宗は江戸城で19歳で早世しますが、
徳川幕府が恐れるほど才知にたけていたことから、毒殺とも病死とも言われるそうですね。

三慧殿は子の死を悼んだ父・忠宗によって建立されますが、

正宗の使節支倉常長が持ち帰った西洋文化の影響を受けて、
よく見ると、ハート、ダイヤ、クローバー、スペードの模様が施され、

さらに、ローマを象徴する薔薇と、フィレンツェを象徴する水仙の花が描かれています。

鎖国の時代に突入していた徳川幕府に見つかってはお家断絶の危機、
そのため霊屋の扉を閉ざしたままで、350年もの間、公開されることがなかったのです、

だから色が美しいままでしょう、と、きみまろさん。
http://www.entuuin.or.jp/keidai/sankeiden.html)

ドラマチックなこの三慧殿と、円通院全体も、
ミシュランの2つ星を獲得しているそうです。
(松島と瑞巌寺は3つ星なのだとか)

思いがけず素敵だった円通院、今回の旅で一番気に入った場所でした。