最後の海岸で

さて、とうとう最終日。
飛行機は16時なので、チェックアウトを済ませ、少しまとまった時間があります。

まずは予定通り、あやぱにモールの公設市場に。
最終日に食材を買うと決めていました。

大谷渡り、アダンの新芽、海ぶどう、アーサ、もずく1キロ、ソーキ、
ジーマミ豆腐、豆腐よう、さんぴん茶、それに、サーターアンダギー
(サーターは砂糖、アンダギーは揚げ物の意味。球状のドーナツです)。

パールやサンゴのアクセサリーのお店で記念にネックレスやブレスレットを買って、

石垣塩ソフトクリームで休憩。
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まだ時間があるので、近場のビーチに海の見納めに行きました。
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校外学習らしい6,7人の小学生と先生方のグループを見ながら、
先生は島の人かしら、移住したのかしら、と想像したり、
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海岸に敷き詰められた珍しい珊瑚ばかりの中から、
より珍しく感じる珊瑚をを拾ったりして過ごしていると、

80代らしき小柄な女性が杖をつきながら、一歩一歩確かめるような歩調で
歩いてきました。

よく見るとウェットスーツ姿です。
海藻を採るのだとか。

「浅いところで採るんですか?」
「潜って採るんですよ」

美しい島を守って、島と海と共に暮らしてきた人の、とても自然な姿に見えました。
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タクシー運転手さんの言葉を思い出します。
「人が移住してくることをどんなふうに思われますか?」という質問に、

「島の人の集落に交じって暮らしてくれればいいけどね。
そういう人たちは景色がいいところに家を建てて、島の人と一切交じわらないからね」

今回の旅では、戦争の悲しみを越え、大切に守られてきた島の一部を、
7日間だけ有り難くお借りしたような気持ちでした。