おじさんのアロエと島らっきょう

郷家から戻り、ホテルのプールサイドをぶらぶらしていると、
「飲み物だけでも、いかがですか?」
そばの寿司バーの女性の店員さんに呼び込まれました。

じゃぁ、1杯だけ、と入ると、
「良かったよぉ~、暇だったからぁ~」とカウンターの向こうから迎えてくれる板前さん。

歌舞伎町で働いていたこともあるけれど、生まれ育った宮古島に帰ってきたという
40代半ばの板前さんは、人が好さそうで、話好きで、とても親切。

「これサービスだから、食べてみて」
アロエの酢の物。
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お礼を言うと、
「いいんだぁ、おじさんのうちで採れたアロエだから。アロエの株、持って帰る?」

なんだか親戚のおじさんの家に遊びに来たみたい(「おじさん」と呼ぶには年が近いけれど)。

「おじさん」は昼間は農業を、そして夕方6時から夜11時までは、4人の息子さんを育てるために、
この寿司バーでアルバイトをしているのだとか。

「島らっきょう、もう食べた?食べてみる?」
島らっきょうと宮古味噌までご馳走になる。
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そして、『古酒 1杯、1,000円』と書かれた樽からひしゃくですくって、お酒まで勧めてくれる「おじさん」
(そして、2杯いただくOちゃん)。

「明日ぁ、おじさんとデートしよ」
「明日は伊良部島に行くんです」
「えー!おじさんも伊良部島に行くよぉ~」

夏休みなのに子供たちをどこにも連れて行っていないので、家族で伊良部島観光とのこと。

「ここではぁ、修学旅行で島内一周とそして伊良部島に行く。それっきり行ってないよ。
だから33年振りに行く」

宮古島から伊良部島へは、フェリーで15分。
宮古島のひとたちにとっても観光地なのですね。

歌舞伎町なら会計が心配なところでしょうが、ふたりで1,500円でした。