「ドイツでは新年に、ブタが1ユーロを背負った置き物を飾るんだって」
と言って、
母が、その置き物をモチーフにした折り紙を作ってくれたので、
ドイツ人Mさんが年明けに来日したら、お見せしたいと思っていました。
「すごい。触ってもいいですか?」
と、手にとってよく見てくれて、
「とても綺麗ですね。
僕も3回くらい折り紙をしたことがあるけれど、こんなふうには作れませんでした」
と褒めてくれたけれど、肝心の、ドイツで新年にブタの置き物を飾る説には、
見たことがないと、首を傾げるMさん。
じゃあ、きっと、お年寄りは知っているかもしれないけれど、
若い人は飾らないのですね、
ということで話を終えましたが、
その後、優しいMさんはネットで調べてくれて、
「ブタはドイツでは幸運のしるしだし、
fertilityの象徴だから、縁起物なのでしょうね」
とのこと。
「fertilityって?知らない単語です」
と聞くと、
繁殖力、ということを説明してくれました。
1ユーロのブタは、子宝と金運に恵まれる幸運の縁起物ということかな。
Mさん、礼儀正しく控えめですが、優しい気持ちが伝わってくる、素敵な青年です。