9月12日。
午後2時までビーチで過ごし、最後のマルガリータとロブスター・タコスの遅いランチ。
「さて、これが最後のマルガリータね。カンパイ!」とメラニー。
「メラニーに旅行のしかたを教えてもらった。連れてきてくれて本当にありがとう」
海が大好きな姉のリスエストはアカプルコのビーチの砂。
砂というより、細かい小石なのだけれど、一握り、袋に入れてスーツケースに。
ホテルをあとにし、タクシーで20分、バス・ステーションに向かう。
明日の早朝、メキシコ・シティ発の飛行機で帰国するので、
今夜中にシティに戻らなくてはいけないのだ。
メキシコ・シティ行きの高速バスはハイウェイで5時間の道のり。3,000円。
メラニーはマイ・ライト持参で読書、私は窓の外のサボテンを眺めたり、
夕焼けを眺めたり、眠ったり。
夜中の11時30分にメキシコ・シティに到着。
メキシコではどこからともなくなんだかわからない人が現れては、世話を焼いてくれる。
バス・ステーションで、
「イングリッシュ?タクシー?ホテル?」とタクシーのブースに誘導する人。
着古したようなTシャツ姿だ。
駅や空港ではタクシーは前払いなのでわかりやすい。
ブースで支払いし、誘導人に先導されてタクシー乗り場へ。
「これがあなたのタクシーね。オーケー?あなたのタクシーの番号は329。オーケー?」
OKだけど、タクシーの番号なんて関係あるの?
「オーケー?チップ、プリーズ?(チップください)」
すかさずメラニーの厳しい声。
「手伝いなんて頼んでないわよ!」
メキシコはチップ社会。
スーパーの駐車場に車をとめても、ぶらぶらとしている人にチップを払う。
車がいたずらされないように、見ていたお礼だとか。
小銭がないこともあるし、面倒だなぁと思うけれど、
それで成り立っている社会なのだろう。
メキシコ・シティの空港そばのホテルで数時間を過ごし、
明日の朝、4時にホテルを出て、7時の飛行機に乗って日本に帰ります。
P.S. 3枚目の写真、バスの車窓から撮ったにょきにょき伸びるサボテンです。わかりますか?